モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

「PPKP」というアプリの感想

ネタじゃなかった

『PPKP』というアプリをご存知でしょうか?

前からアプリストアにあったんですけど、名前がピコ太郎のネタ臭いから「うぁ〜さっぶぃなぁ」と冷たい視線を送っていました。しかし、私がどんなに冷たい視線を送ってもAppleが「あなたにオススメのゲームですぜ!へへへ!」と言うものだから、検証がてらダウンロードしてしまいました。

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突如空に現れたブタが異空間からキメラを地上にばら撒いて、主人公が住む街は大変な事に…。

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まずは施設の復旧からスタート。

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初期の回復アイテムは水しかありません。力石徹かな?

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タクシーを復旧して移動手段を確保。

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道場で技を手に入れていざバトル!

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正直、舐めていました。タイミングよくボタンを押すコンボゲームで、とてもよく作り込まれているのです。
敵キャラにはHPとは別に弱点が設定されていて、炎/氷/風/雷/大地/エネルギー弾/光/闇の中から適切な属性攻撃を当てるとダメージが増えます。といっても、最初のうちはシンプルに殴る蹴るしかできません。コインを貯めて食堂でHPを回復させつつレベルを上げて、道場で巻物を買って技を習得するという繰り返しです。

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緑のイッヌーは炎が弱点
ピンクのヘビは氷が弱点

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青い色の敵は雷が弱点
馬は風が弱点

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ライオンは光と闇が弱点
サイも黒っぽいから闇が弱点
といった具合に、敵の色を見るとなんとなく弱点が分かるようになっている親切設計なのですが、ゲーム難易度は簡単すぎず難しすぎないベストなレベル。

それと技の中には格ゲー要素が詰まっているんです。
例えば波動拳はそのままパクってますし(人聞きが悪いぞ!)、炎属性のコンボが鉄拳の花郎のファイアクラッカーっぽかったり、風属性がKOFジョー・ヒガシのサイクロンアッパーぽかったり。敵も三島家の奈落払いやってきたり、ジャック系のダイブボマーっぽい挙動で飛び上がったり、あとは車を破壊して部品を集めるのはストⅡだったり。それをドット絵でやってる事にとても感動しました。

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物語のラストに待ち構えてる異空間からやってきたブタちゃんは大きすぎて普通に戦う事はできません。

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復旧した都市の力を総動員してロボットを作り戦います。

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パーツを集めるのは主人公であり、プレイヤーである私です。「せっかく街が復興したのに、あなたはどれだけの車を壊せば気がすむの?」という幻聴が聞こえるぐらいクルマを壊す事になります。(ストⅡで車を破壊するのって日本車に対する不買運動のオマージュだろうけど、このアプリの中だとスクラップの解体作業として機能してる)

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ジャキーン!!

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いきなりロボを使った格ゲーになるわけですが、ここから攻撃が通らなくなります。「今までの強化はなんだったのか」という驚きの展開。無敵のブタちゃんをどうやって倒すのかというと、真空異空ブタ波動拳をジャストガードで打ち返す「カウンター」です。
これが結構シビアで、キックボタンで返す球とパンチボタンで返す球とでタイミングがちょっと違う。ブタさんのガード削りも痛いので、レベルを上げて4回目のチャレンジでクリアできました。

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やったでおい!

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クリア後は異空間の穴が開いて、エンドレスモード?が楽しめます。

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雑魚敵にいつか見たカバが現れるようになりました。

カバ好きにはたまりませんね!
私はそんなにカバが好きというわけではないので「ふ〜ん、カバかぁ」と思いながら殴る蹴るの暴力を加えました。

おわりに

私が面白くないと思うアプリは、だいたい何かのパクりゲームだったり、マリオ的なワンキーアクションだったり、インフレ放置ゲームだったり、声優ガチャ祭りだったり、ゲーム画面の画像から内容が頭の中でシュミレートできるものです。そうやって色々とアプリを見ていくうちに「面白くないんだろうな」と思ったものはことごとく面白くなかったので、『PPKP」もネタゲーだと思っていたわけですが、まさかこんなに素晴らしいゲーム性とデザイン性と格ゲー愛が溢れるアプリだったとは思いませんでした。先入観で「つまらない」と判断したのは間違いでした。雨後の筍のように生まれるアプリの中で、いかに人目を惹きつけるかを考えた結果が『PPKP』というタイトルなのでしょう。『ClubHouse』に対する『CrubHouse』がそうであったように。

これからはタイトルにユーモアの匂いがするものは優先順位を上げようと思います。

(おわり)