モブトエキストラ

左利きのメモ魔が綴る名もなき日常

後ろの正面 2017

「今年を振り返って」

…と言っても廃人みたいなものだから書くことに困ります。

まずはこのブログの話を書いておこうかなぁ。延べ人数が10万人を突破しました。最初は7人だったのを考えるとすごいですよね。10万人って。

だいたい1日に200人は来てくれるので、書いててつまらない事がないというか、誰にも読まないような記事が1人に読まれるだけで面白いし、止まったものが動いてる感じはネットの独特なものなんでしょうね。

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わりと色んな企業の方が見てくれているらしく、なかでも6月に米国陸軍さんが来た時は驚きました。あとはゲーム会社からアクセスがあると少しテンション上がります。
でも、ゲームはマイクラぐらいしか書いてないからなぁ。もう少し違うものが書けたらいいなぁ。使ってるスマホの機種が古いから互換性が無くなるんですよね。車だとクラシックカーって許されるけど、なぜネットにはそういう文化が無いんでしょうね。タイプライターは生産が止まった今でも愛されているし、他の電化製品ともまた違いますし。画面の中が全てであって、機種のデザインは関係ないって事かなぁ。。

 

最近のSNSは文章のTwitterと写真のInstagramというのが主流で、ブログというメディアが注目されるのは「トレンドブログ(クソ記事量産機)」の話題ぐらいですね。何というか情報の海のなかで人々が長文を読めなくなってきているように感じます。「忙しい人のための〇〇」みたいなものが基本になってきて、その弊害が「情報の加工食品」である「トレンドブログ」だと解釈できる。
そんな短文社会のなかで私は長文型になってきました。日記にはニュース記事とそれについてのコメントを書くぐらいですが、感想文はどんどん長くなってきて、はてなブログのアプリがフリーズしはじめるまでになりました。長々と書いたものが一瞬で消えた時の喪失感がハンパない。
『積み上げて積み上げて…ガシャーン!』みたいな。
それは文字を書く能力が前より上がった証拠だと思います。

本のランキング

他に書く場所もないので、今年読んだ本のランキングを書いておこうと思います。

 

1位「砂の女安部公房

「砂の女/著 安部公房」の感想 - モブトエキストラ

10月24日 「砂の女」の新しい解釈に気づいた - モブトエキストラ

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文句なしのぶっちぎり。

プロローグの17文字だけで格好よすぎる。もはや殿堂入り確定の名著。

この作品と比較したら、全てがうんこ漢字ドリルになりかねない程の完成度。

 

2位「あなたの人生の物語」テッド・チャン

「あなたの人生の物語/著 テッド・チャン/訳 浅倉久志・他」の感想 - モブトエキストラ
「ゼロで割る」がやばかった。
答えの出ない問いをすることは一見、不毛で馬鹿らしく思えるけど、あたりまえの日常は恐ろしく矛盾の上に成り立っている。好きとか嫌いとか言ってるチンケなラブストーリーは簡単に凍りつくレベルです。

 

3位「ハリネズミの願い」トーン・テレヘン

「ハリネズミの願い/著 トーン・テレヘン 訳 長山さき」の感想 - モブトエキストラ

最近読んだ本だけど3位にランクイン。
部屋の隅にたまったほこりの中に哲学がある気がしてくる。

 

4位「動物農場ジョージ・オーウェル

「動物農場〔新訳版〕/著 ジョージ・オーウェル/訳 山形浩生」の感想 - モブトエキストラ
トランプのおかけで「1984」がベストセラーになって、じゃあ私はこっちにしよう!と買ったディストピアの名著。
食肉にされたボクサーが忘れられない…

 

5位「自己流園芸ベランダ派」いとうせいこう

「自己流園芸ベランダ派/著 いとうせいこう」の感想 - モブトエキストラ

この本はぜひホームセンターに置いて欲しいなぁと思います。何も難しいところはないし、面白いし、植物が好きな人にはオススメします。それと時事的なニュースで言えば「世界一のクリスマスツリー」について疑問に思った方はこの本を読んで「観葉植物」って何だろう?と考えるのもいいと思います。

 

「水いらず/著 サルトル 訳 伊吹武彦・白井浩司・窪田啓作・中村真一郎」 - モブトエキストラ

ランキング外になったけど、サルトルの「壁」も良かったなぁ。突きつけられた拳銃の残酷から、自分を不自由にしている壁が守るという。

「八月の光/著 フォークナー /訳 加島祥造」の感想 - モブトエキストラ
あとはフォークナーの「八月の光」ね。
この本ははっきり言って体力を吸い取られるからオススメできないですよ。笑
でも、本屋で『報われない小説フェア』があったら上位に食い込むのは間違いないです。(そんな本屋あったら閉店する)
とりあえず本はこんな感じかなぁ。
世間では「ざんねんな生き物図鑑」とか前野ウルド浩太郎さんの「バッタを倒しにアフリカへ」が大ヒットしたり、恩田陸さんの「蜂蜜と遠雷」、塩田武士さんの「罪の声」が話題になったけど、私は一切読んでないっていう…笑
読んだ漫画でさえ手塚治虫藤子・F・不二雄ですから「お前いつの人間だよ!」って思いますけど、思考や哲学に流行は関係ないですからね。面白いものは面白いし、普遍的な問いは揺るがないです。
来月に読む本なんてもちろん決まってませんが、とりあえず「砂の女」を超える本に出会わないとダメですね。

尊敬が崇拝になったら自由が無くなります。
えっ? 聖書? 確かに世界一売れてる本だけどそういうのじゃなくて、ハリーポッターでもなくて、本屋の棚から発掘する感じを込みで楽しみたいですね。

Twitterの話

Twitterは…これも話すこともないんだけど、春先にあった星野源さんと山下達郎さんのラジオが面白くてツイートしたら初めてトレンドになりました。

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『オマリーの六甲おろしの破壊力ったらないですよ。笑(閲覧数約4万のパンチライン
曲が一番から二番になってもオマリーのジャイアンリサイタルボイスは一切の微調整もないまま変わらず、山下達郎さんが「ろくすっぽ聞いてないんだよ!」ってバッサリ斬ってたところが笑いのピーク。
今でも余裕で思い出し笑いできます。
再放送すればいいのになぁ。

小説を書いた話

それで、次の話。
今年はこれまで「やるやる詐欺」だった「小説を書く」という命題にいよいよ着手して、なんとか書けるようになり、ショートショートを80編ぐらい作れた。
色々と書き方パターンを変えてみたりして、書くのが面白かったなぁ。
そのうちの一つが「爆笑カーボーイ」で採用されたのは大きいですね。(同時にTBSラジオで初めて私のメールが読まれた瞬間でもあります)

 

星新一さんの作法を守ってエログロ無しでよく頑張ったと個人的には思ってて、あとはもう少し、文章の中にテンポ感を出せたらと思います。それでもやっぱり上手いのは太田さんの朗読の技術ですね。テレビ番組とか漫才のネタだと前にいるお客さんに「ワーッ!!」って行くじゃないですか。でも、ラジオは聞いてる人間の姿なんて見えませんし、話術に特化しないと無理なんですよね。

声色を変えるのがとても上手くて、今だとコーナーでおすぎさんとピーコさんのモノマネをやってるんですけど。微妙に使い分けてて、それが途中で喧嘩ネタになってグチャグチャになって決め台詞の『仲良くやってまーす!』でドカン!なんです。

あんなの完コピでできる人いないし、普通ツッコミ担当のほうが器用なイメージあるけど、田中さんのフリースタイルラップとか酷かったですからね。(日曜日のゲストにサイプレス上野さんが出た回)

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ちなみにこれが届いた番組のステッカーなんですけど、ネコと鳥のキメラの意味が分からなくて…笑

田中さんは意味分からないけど、太田さんは常にどうやったら伝わるのかを考えているんだなぁと思います。

とにかく私は衝撃を受けましたって話です。

 

ショートショートは一矢報いたとして、短編小説は8割〜9割完成してるんだけど「note」にアップしても誰も読んでくれないからアップしたいけどしたくない感じです。理解されない以前に読まれないし、その一方でトレンドブログみたいなものが読まれるわけで…。
ネット空間の言論はますます過激になるばかりで、まとまった文章を読もうとする人間も減ってるんじゃないかなぁと。ネットで話題になって書籍化!みたいなのも基本的に円満な家庭生活のお弁当のブログだったり、弁護士が書いてるブログとかリア充のサクセスストーリーですからね。

廃人専用ルートは爪を剥がしながら素手でトンネル掘るしかないんですよ。
「あれ? こんな所に穴が空いてますよ?」
「危ないから埋めておけ」
「息ができない!(絶命)」
これが廃人専用ルートのトゥルーエンドですね。
まぁ、能力が上がっているのが自分で分かるからまだ評価されなくてもいいや。

社会と政治の話

ここからは社会と政治の話。
津田大介さんが「今年の漢字を選ぶとしたら、青木理さんがよく口にする『社会の底が抜けた』という言葉から『抜』という字です」と言っていた。それに近い話で、私は共謀罪が可決されるかどうかという時にセーブポイント終わりました』というキャッチフレーズをTwitterのアイコンにしていたんです。

4月26日 セーブポイント終わりました - モブトエキストラ
その後に起きた政治家や官僚達の『記憶にございません』ってまさにそれでしたね。一度悪いことが起こるとこの国は改善をするどころか、その悪の力を行政は拡大するし、司法も警察も出世のために利用する。アメリカではトランプという傍若無人が大統領になったけど、全てがトランプの思い通りにはなってはいないですよね。この違いは大きいでしょう。

この国では逮捕状が出ていた御用記者は捕まらず、国有地を政府が率先して信者の森友・腹心の友の加計学園にそれぞれ満額回答で払い下げ、共謀罪、種子法、家庭教育支援法(国家の思想が家の中に入ってくるもの)といった法律も可決された。
悪人に権力を与えると悪人に都合の良い法律になるので、役割を失った正義が機能不全を起こす。とくに『他人の言う事を聞く』ことが『正義』のこの国では民主主義は脆弱で、どんな社会にしたいのかという具体的なアイデンティティがない。街並みを見ても寄せ集めというか、都市計画のデザインを感じない。都会では保育園が無く、地方は少子化で保育園が閉園している。住む人間を無くした街がゴーストタウンになるのは時間の問題でしょう。文化交流にかこつけて、日系人を安い賃金で働かせようとしてるとしか思えません。
「2020年に向かって頑張ろう!」という声が日増しに大きくなっていますが、五輪を買収した疑惑があるのに報道メディアがスポンサーになるという滑稽な話も忘れてはならない。

パレルモ条約はマフィア対策のものであるし、必要なのは海外の捜査機関と連携してテロリストを取り締まることであって、一般人をテロリスト扱いして黙らせる共謀罪が必要なわけはない。

多少の冤罪は仕方ないと松本人志さんが発言していましたご、私はそうは思わない。
テーマ曲は椎名林檎さんが担当するのだろうか。特攻賛美の曲でサッカーW杯日本代表がボロ雑巾のように敗戦したのを彩ったように、好きか嫌いかだけしか歌えないのを超絶技巧で誤魔化して、加齢でファルセットが出にくくなった鴉の断末魔みたいな声で、どうか縁起でもない曲を歌って欲しい。
もちろん私は東京五輪を見ないけども。

 

金で頬を叩いて首を縦に降らなければ銃を突きつけるという政治はとことん下品で、「言葉遊び」でどうにかできる範疇を超えはじめた。それを考えると沖縄はすごいと感じます。

はてなブログには一年前の記事を振り返る便利なサービスがあって時々使っているのですが、先日沖縄の小学校にヘリコプターの窓枠が落下した事件があったその一年前には、ヘリコプターの残骸を回収しに来た米兵が笑顔で写真を撮っていたりする。こうした事については沖縄の自民党の議員でさえ抗議をする。それは当たり前の事ではあるが、今の政権になってから沖縄に対するヘイトスピーチが増えているので当たり前では無くなってきています。(沖縄の予算は減額されてクーラーの費用も出そうとしないとかね)
沖縄には豊富な観光資源を活用した明確な都市計画があるのに、それを巨大な軍事力が邪魔をする。それを後押しするのは『他人が無関心だから私も無関心』という『兵隊の心を持った一般人』がいるのではないかと私は考えます。
なぜこんな嫌らしい言い方をするのかといえば、戦時中にアメリカが日本の民間人を狙った理由が「軍事教育を受けた者は一般人ではないので軍事目標である」という理論だからです。

民間人を攻撃した事実を肯定したいだけの妄言だと、私は否定したいのに、一片の正当性を感じてしまう気持ちの悪さがあります。民主主義が脆弱であるとともに正義もまた脆弱で、それ故にこの国はポテンシャルを発揮できていないと思うのです。

今年は加計学園問題で前川氏や文科省内部告発があったり、自衛隊PKOの日報問題でも資料の存在を明らかにした方がいました。公文書のあり方、公益通報者保護法についても引き続き考える必要があるでしょう。個人の価値判断が試される時代になっているので、感性を研ぎ澄ますというか、哲学をもって常にアップデートしたいですね。

来年も確実に世界はこの延長線上にあって、時代錯誤の大人たちは自分が置き去りにされるのが嫌で、とことん権力にしがみつくでしょう。そして社会は当然劣化していきますが、子ども達はどんどん賢くなって、新しい技術を遊びに取り入れていく。経済の格差は拡がるでしょうが、富を失うことに怯える富裕層が幸せになれるとは私には思えません。日々の中で笑うということは重要です。だから私は何が面白いのかを考えるようにしています。
それと、個人的に何か良いことがある気がします。ここになんの根拠もないし、そう考えないと生きてられないのかもしれませんが。
誰にでも平等に死は訪れるのだし。

私にもあなたにも、見知らぬ誰かにも。
もしも、生きていることそのものを幸せに感じられたなら、誰にでも平等に幸せは訪れるに違いなくて。
でも、それは当たり前すぎて幸せには感じられないのが現実。その現実を幸せに感じるには魂の主権者が自分であると自覚することが必要だ。それは一瞬の快楽ではなく、自分が他人を幸せにできると思えるかどうか。モブとエキストラの中から主役を見出せる目を養いたいと思います。

【おまけ】貼って成仏、フォルダ画像  

ストレージを空けるためにフォルダの中の画像を貼って終わります。

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ダーウィンが来たで特集されたタガメさん。カエルを捕食して溶かして食べるという、異星人みたいなパフォーマンスを披露

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↑ニュースの『アヘ石』が気になった

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↑TBSの放送事故

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↑マツコデラックスの誕生日を調べたら悪意のある編集されてて、IKKOさんはそれより斜め上行ってた。

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↑子どもの洗脳プロパガンダ

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↑アプリのミルクチョコで羽生結弦のファンに撃たれた時のスクショ

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ゴジラにしか見えない雲

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↑ティアマト彗星っぽい二本の雲

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↑クリスマスのずっと前に描いた絵(病んでるな…)

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↑アンテナに停まってる鳥の数が記録更新した時の写真

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↑来年の干支が戌だから犬にちなんだ絵を描こうとして、地球上で初めて宇宙に行った犬が進化した姿を描いた。(病んでるなって思うじゃん?)

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↑そしたら、YouTubeのアプリがオフラインになってる時にめっちゃ似た奴出てきたから私のセンスは捨てたもんじゃないと思った。

 

もんじゃよりお好み焼きが好きです!

唐突にボケて終わります。

_(:q 」∠)_ばいばい